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2024.06.28イベント

社会学研究室 企画展『続・混合の地域:社会学と写真 記録のその先に』開催のお知らせ(2024/7/5 - 7/24)※7/11トーク会あり

続・混合の地域 社会学と写真 記録のその先に

202475日(金)- 724日(水)9:00-17:00

中央大学多摩キャンパス 3号館 9階 社会学研究室 

★7月11日(木)13:20~ トーク会あり(3号館 2階 3201教室)


大久保の老舗「興福楼」の陳さんと「伊予路」の伊藤さん。お互いが被写体となった写真展の会場で初めて出会い、言葉を交わす(2024年5月26日撮影)


本展について

日本有数の多文化共生地区である新宿区大久保。韓国系ビジネスの台頭やエスニック・コミュニティの出現により観光地化した大久保には、地域に根差した「老舗」が存在します。4人の店主の日常/非常(非日常)を捉えた史涵さん(文学研究科社会学専攻博士課程在籍)の写真展『混合の地域:大久保老舗物語』 (2024年5月-6月)は、地域の多くの方の協力を得て、これまで個人の活動発表の場としては開放されることのなかった大久保地域センターで開催されました。

その様子や活動の背景はHUFFPOSTやNHKなどの各種メディアで報じられ、来場者は400名を超えました。

このたび社会学研究室では『続・混合の地域』と題し、同展のパネルや「その後」の写真を中心に、史涵さんの過去の写真展からも数枚を選んだ企画展を開催します。写真のほか、1990年代から社会学専攻のなかで受け継がれてきた大久保調査の歴史についても、関係書籍やゼミ論集の展示を通してご紹介します。

本展を通し、写真によってこそ見えてくる社会学的なもの、記録を重ねた先に浮かびあがるもの、文化が混ざり合う地域社会に現れては消えていく「何か」について、思いを馳せていただければ幸いです。



ーー中国語では、「非常」とは、「普通ではない、普段と違う」 という意味である。日常の店舗での生活以外に、店の外、 地域やそれ以外の社会との繋がりを「非常」として、提示した。ーー


『混合の地域:大久保老舗物語』より


関西風手打ちうどん伊予路

《日常》 2024年4月撮影


《非常》 2024年3月撮影



アイヌ創作料理ハルコロ

《日常》 2024年3月撮影


《非常》 2024年5月撮影


大久保スタジオM

《日常》 2021年9月撮影


《非常》 2023年9月撮影


中華料理興福楼

《日常》 2024年3月撮影


《非常》 2024年5月撮影



文化が混ざり合う地域 大久保

2022年10月撮影


2022年10月撮影


2022年8月撮影


2022年6月撮影


2021年7月撮影


2020年11月撮影



会期

2024年7月5日(金)~7月24日(水)9:00-17:00 ※土日祝除く


来場のご案内

◎中央大学の学生・教職員の方

社会学研究室の開室時間内に自由にご鑑賞ください。展示は研究室の廊下の壁面と研究室内に分かれているため、廊下は開室時間外にもご覧いただけます。

※臨時閉室となる場合があります。


◎一般の方

来場希望日の概ね2営業日前までに以下の内容を社会学研究室 (shakai-grp@g.chuo-u.ac.jp)へお送りください。追って詳細をご案内致します。

①来場者全員のご氏名

②希望日時の候補(複数可) 

③代表者の方のご連絡先


※ご注意事項

・廊下の展示をご鑑賞の際は通行者へのご配慮をお願い致します。

・社会学研究室や近隣の研究室内で授業を行っている場合があるため、会話の音量や物音などへのご配慮をいただけますと幸いです。

・[一般の方] 研究室の状況により、第一希望の日時にご鑑賞いただけない場合がございます。何卒ご了承ください。

・[一般の方] 通常、文学部の共同研究室は一般の方が利用される場所ではないため、他専攻の研究室へのお立ち寄りはご遠慮ください。


トーク会 ※一般の方のみ要事前申込

日時  2024年7月11日(木) 13:20-14:20

場所  3号館 2階 3201教室

参加者 史涵、首藤明和(社会学専攻専任教員)

司会  玉木亜弥(社会学研究室室員)


社会学の研究過程で写真を撮ることの意義や活かし方を、史涵さんの撮影事例をもとに解説します。また、中国を中心に東アジアでのフィールドワークを数多く行ってきた首藤明和先生に、社会学者としての写真の見方、調査地での写真撮影にまつわる体験などについてお話をいただきます。後半は質疑応答を行います。入退室自由です。どなたでもお気軽にご来場ください。


会場

多摩モノレール「中央大学・明星大学」駅徒歩2分

中央大学多摩キャンパス3号館9階 社会学研究室(受付:3902)キャンパスマップ


史涵(し かん)

中央大学文学研究科社会学専攻博士後期課程在籍。専門分野は都市社会学、地域社会学。 2008年の来日以降、新宿区大久保・大阪市西成区での参与観察や写真撮影を重ねる。都市部に生きる人々の写真を掲載するInstagramのフォロワーは1.9万人超。


[過去の写真展・イベント]

『世界の大久保:あるパンデミック時代におけるグローバル化地域の視覚的報告』(2021年11月20日~11月28日、ときわ座)詳細

『表情:コロナ禍の中の大久保』(2023年4月5日~4月12日、日本福音ルーテル東京教会)詳細

『大久保を撮る・大久保を知る —写真ワークショップ—』(2023年6月21日、日本福音ルーテル東京教会)詳細

『混合の地域:大久保老舗物語』(2024年5月22日~6月2日、大久保地域センター)詳細


企画・主催・お問い合わせ先

中央大学文学部社会学研究室

☎ 042-674-3841

✉ shakai-grp@g.chuo-u.ac.jp


本展チラシ

(PDF版はこちら