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2026.09.26お知らせ

文学部グローバル・スタディーズ 台湾訪問レポート(社会学専攻教授 矢野善郎 担当)

 異なった社会を体験し,異文化に育った同世代の学生と生の対話を楽しむ――そうした狙いをこめて,文学部グローバル・スタディーズとして,2026年9月8日から11日に,学生20名とともに台湾を訪問しました。 台湾でのメインは,銘傳大学訪問。台北郊外の桃園市にあるキャンパスは,なんとなく多摩とも似ている。その時期は,台湾ではちょうど年度初め。お忙しいなか,往復バス・昼食もご手配くださり,たいへんなご歓待をいたきました。銘傳大学とりわけ応用日語学系の先生方・学生の皆様に深く感謝申し上げます。


 両大学の学生は,台湾社会と日本社会を比較するディスカッションを行うため,7つの班に分かれ,①家族,②教育,③経済・産業,④政治,⑤文化・宗教,⑥地域・地理,⑦環境・災害対応の各テーマについて,訪問前からオンラインで準備を進めていました。当日は,それぞれ持ち寄ったデータなどを用いてディスカッション。銘傳大学の参加学生はみな流暢に日本語ができる方ばかり。おかげで,どのテーブルも盛り上がり,かなり面白い議論をしていました。各班からは最後に,それぞれの班で気付いたことなどを全体でシェア。台湾と日本は,島国で地震が多い,少子高齢化が進行している,受験社会など,色々と共通点がありつつも,結婚やらポチ袋やら色々と面白い違いがあることを発見できていました。



 その後,銘傳大学の先生のご手配で,近くにある憲光二村眷村文化園區の見学しました。同地区は,国共内戦後,中国大陸から移住した国民党政権の軍関係者と家族が生活の場として形成した地域「眷村」のうち一つ。訪問した眷村は,現在はもとの建物を活かしつつ,歴史を追体験する文化施設として整備されている。記憶の継承や地域作りの例としても興味深い。眷村出身のガイドさん,銘傳の先生方・学生さんのおかげで,中大生だけでなく私自身も,台湾の歴史の重層性や複雑さを大いに学べました。



 次の日は,総統府・故宮博物館,淡水コース,桃園エリアの3コースに分かれて見学・探検を楽しむ。晩には全員揃って,有名なガチョウ料理店で打ち上げ(写真)。語り,学び,食べ,歩く。短いながらも充実した台湾行きとなりました。



 参加学生の約三分の一は,台湾はおろか外国に行くのも初めて。パスポートを取ったり,自ら航空券を手配したり。内にこもるのでなく,少し勇気を出して,外にでていく。それを後押しする機会にもなりました。実現に尽力してくださった文学部をはじめ関係部署に感謝を申し上げます。あわせて今回の台湾訪問の企画にたいへんなご尽力をしてくださった,参加学生の馬渕さんとそのご家族にも御礼申し上げたく存じます。