社会学専攻の天田ゼミの2024年度卒業論文中間報告会（講演会）として、2024年7月10日（水）17:00～18:40、ハイブリッド形式（FOREST GATEWAY CHUO F511教室＋Webex）にて、梁陽日さん（同志社大学社会学部嘱託講師）に「日本における民族的マイノリティの人権を問い直す」と題する講演をしていただきました。

　梁さんは、1967年生まれの在日3世であり、大阪府における在日コリアン教育運動を担ってきた当事者であり、臨床教育学ならびに臨床教育社会学を専門とする研究者です。博士論文の「在日コリアン教育運動の現代史――戦後大阪の公立学校を中心に」は、阪神教育闘争以降における大阪において、さまざまな困難がありながらも在日コリアン2世・3世たちが声をあげ、在日コリアンのための教育運動が展開されてきたことを描出したものです。そのため、上記の内容に関して講演をしていただきました。

　梁さんの専門領域は天田ゼミの多くの卒業論文に関連するテーマや領域をカバーするため、講演後には梁さんからそれぞれの卒業論文に対してコメントしていただきました。この中間報告会を契機に、各自が卒業論文の研究計画を飛躍的に発展させることができました。