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2025.03.08お知らせ

社会学専攻 天田城介ゼミが秋季フィールドワークを実施

 社会学専攻の天田ゼミの2024年度秋季フィールドワークとして、2024年11月1日(金)に特定非営利活動法人NPO Babyぽけっと(以下、Babyぽけっとと略す)を訪問し、代表の岡田卓子さんをはじめスタッフの方々に講演をしていただきました。


 BabyぽけっとWebサイト https://babypocket.net/


 Babyぽけっとは2010年6月に設立されたNPO法人で、予期せぬ妊娠や経済的な理由などにより出産しても子どもを育てることはできないが、産まれてくる子どもには家族のもとで幸せになって欲しいという実親の願いと、夫婦で子どもを育てたいという養親(育て親)の願いを実現するサポートと特別養子縁組の仲介・あっせん事業を行う法人です。その先駆的・先進的事業が高く評価され、数多くのドキュメンタリーやドラマや映画のモデルとして取り上げられており、社会的にもきわめて高く評価されています。


 参加者は24名(教員1名+学生23名(3年生14名+4年生9名)でした。Babyぽけっとの施設見学ならびに講演を通じて、予期せぬ妊娠や経済的な理由などにより出産しても子どもを育てることができない女性たちがいかなる事情・状況で子どもを他者に委ねるのか、特別養子縁組を支援する上での困難や課題はどのようなものであり、そこでのジェンダーの問題をいかに捉えることができるのか、更には女性や子どもたちに責任や負担を押し付けることがないような「社会の責任」をいかに考えることができるかを深く考える契機になりました。大学生でこれほど実り多きフィールドワークを行うことができたのは、ひとえにBabyぽけっとの方々の大変なご尽力ゆえです。このフィールドワークにより、多角的かつダイナミックな社会学的想像力のもとで「戦後日本の現代史」を考察することができました。