What's New

2020.08.17イベント

2020年度天田ゼミ夏期オンラインフィールドワーク@京都

日時:2020年8月20日(木)10:00~16:00

方法:Webex利用

司会:天田城介(中央大学文学部社会学専攻教授)&山本崇記(静岡大学人文社会科学部准教授)

 

10:00~12:00 朴貞任(元京都朝鮮第一初級学校オモニ会会長)

       「京都朝鮮学校襲撃事件とヘイト・スピーチ――事件10年目を振り返って」

13:00~13:45 山本崇記(静岡大学人文社会科学部准教授)

       「『住民運動と行政権力のエスノグラフィ』を書くにあたって」

14:00~16:00 藤尾まさよ(崇仁発信実行委員会代表)

       「京都における被差別部落とまちづくり――情報発信の大切さと芸大生との連携」

 

主催:中央大学文学部社会学専攻

 

◇朴貞任氏の紹介

 京都在住。在日三世。京都朝鮮学校襲撃事件の原告であり、事件発生時、旧京都第一初級学校のオモニ会会長を務める。原告としてヘイト・スピーチ被害にあった子どもたち、保護者、地域の在日朝鮮人コミュニティや民族学校がいかにしてこの過酷な被害状況から立ち上がり、闘い抜くことが出来たかを訴え続ける。一男一女の母。現在、NPO法人京都コリアン生活センターエルファ職員。近著として、「[被害の記憶(1)]京都朝鮮学校襲撃事件──心に傷、差別の罪、その回復の歩み」『法学セミナー』258号、2019年ほか。

 

◇山本崇記氏の紹介

 静岡大学人文社会科学部准教授。1980年神奈川県生まれ。2009年、立命館大学大学院先端総合学術研究科修了(博士号(学術)取得)。その後、日本学術振興会特別研究員PD等を経て、現職。現在、公益財団法人朝田教育財団評議員、NPO法人新たな崇仁まちづくりの会理事ほか務める。単著として、『住民運動と行政権力のエスノグラフィ――差別と住民主体をめぐる〈京都論〉』(晃洋書房、2020年)。共編著として、山本栄子・山本崇記編『いま、部落問題を語る――新たな出会いを求めて』(生活書院、2019年)、天田城介・村上潔・山本崇記編『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』(ハーベスト社、2012年)ほか。ヘイトクライムについての論文としては、「ヘイトクライム被害からの「回復」の困難とその方途──京都朝鮮学校襲撃事件からの一考察」『法学セミナー』258号、2019年ほか。

 

◇藤尾まさよ氏の紹介

 崇仁発信実行委員会代表。京都市下京区崇仁地域出身。元京都市立皆山中学校PTA会長。万華鏡コミュニケート代表。京都市立皆山中学校PTA会長時に人権学習を深め、「人と人との心地よいつながりつくり」を提案。1999年「万華鏡コミュニケート」を設立し、万華鏡つくりを通した体験型人権学習を展開。2011年~東日本大震災後、岩手、宮城、福島にて復興支援活動。2015年に「崇仁発信実行委員会」を設立し、出身地の地域情報発信フリーマガジン「崇仁~ひと・まち・れきし」の発刊や人権講演会の主催などで人権啓発活動を実践中。この活動が2017年5月放送のNHK-Eテレ「このまちが好きだから~崇仁地区」で紹介される。現在、「大学と地域が共に心地よく暮らせるまちづくり~崇仁未来図デザインプロジェクト」を地域住民、京都市立芸術大学、大学生、地域内外の人々と共に進めている。その取り組みはNHK放送ハートネットTV「この町が好きだから――京都・崇仁地区」(2017年5月10日放送)等でも取り上げられている。