留学・国際交流

留学体験記


2021年の夏からアメリカ・ミシシッピ大学に留学中の山口元汰さん(社会学専攻4年)より、第1回目の留学体験記が届きました。

留学体験記は、不定期に掲載をします。是非ご覧ください。


すごくない「留学体験記」① 


はじめまして!中央大学からアメリカに留学中の社会学専攻4年の山口です!まずはこの「留学体験記」を開いていただいてありがとうございます!私は2021年8月からの交換留学秋派遣でアメリカのミシシッピ大学に来ています。2022年の5月まで、2セメスターの留学です。今は毎日課題と授業の予習に追われながら、何とか社会学の授業に付いていく日々を過ごしています。


読者の皆さんは、多かれ少なかれ「留学」や「国際」、「英語」といったことに興味のある方だと思います。この「留学体験記」は、そのような皆さんと同じ目線に立って、私の留学を、リアルに追体験できるものにしたいと考えています。


というのも、私は以前から、このような「留学体験記」を見て「留学」へのハードルが下がったことがありません。留学に行った先輩の「すごさ」に圧倒されて、何となく「留学はもっとすごい人のすることだ」「留学しなくても別に損することは無い」と自己完結していました。だからこそ、私がアメリカに来られたのはなぜだろうと改めて不思議に思うのです。そこで今回は、明らかに留学に対して自信がなかった私が、留学に至るまでの軌跡を皆さんと振り返りたいと思います。


高校から大学一年までの私は、日本から世界に飛び出していく人、英語を話して誰とでもコミュニケーションが取れる人に淡い憧れを抱いていました。ただ、何か行動を起こしていたわけではありません。昔から邦楽より洋楽の方が好きだったり、できれば毎年海外に行ってストレスなく満喫できるような大人になりたいなと思っていたり。その程度のことだったと思います。


留学に現実味が出てくるのは、大学2年次にGlobal Sociology Program(GSP)に参加してからのことです。GSPは社会学を英語で学び、最終的には独自の調査結果を英語でプレゼンすることを目指します。選考もあって、本気度高めのプログラムです。


このGSPに参加したのも、偶然でした。大学1年で入った運動系のサークルから退会して、2年の春に何もやることがなかったのです。「このままでは何もしないまま大学生活が終わる!」と思った私は、必死にサークルや大学内のプログラムを調べました。その中でGSPを見つけ、半ばおびえながら説明会に参加しました。


GSPでは、「留学で来ている人」「留学帰りの人」「これから留学に行く人」に触れる機会が何度もありました。しかし、留学のハードルはむしろ上がります。ペラペラの英語で話しかけられたり、めちゃめちゃ勉強してるクラスメイトがいたりすると、「凄すぎて私には無理」って思ってました。


大学2年の8月末、たった一言からすべてがひっくり返ります。GSPの調査活動に関して担当の先生と二人でお話する機会がありました。そこで先生に、「留学に興味はないの?」と聞かれてしまったのです。これまで私は、あの手この手で留学を拒絶してきました。それもろくに調べたことも無いのに、です。ついにその痛い所を突かれます。何となく興味のあった私は、「ありません!」とは言えず、「なら調べてみたらいい。留学に行きたいのならサポートする」と言われてしましました。


“○○先生


こんにちは。お世話になっております、山口です。先日はお話いただいてありがとうございました。自分でも色々調べてみた結果、留学に関して、挑戦しようと決断できました。


交換留学の選考ですが、例年11月中旬までに受験したテストスコアが締め切りに間に合うということでした。


大変恐縮ですが、今後ともご指導のほどよろしくお願いします。”


このメール以降、私は先生に週に一回ほど面談の機会を頂きながら、英語の勉強や交換留学への申し込み手続きをしていくことになります。


何となくの興味しかない私が、なぜ留学できたのでしょうか?一言でいえば、「運よく、行動を起こすことになってしまったから」だと思います。本格的な英語のプログラムに入ることになったのは、元を言えば大学1年の時に入ったサークルがうまく続かなかったからです。GSPに申し込む瞬間も、「○○を調査して、英語を習得する!」なんて絶対的な目的があったわけではなかったと思います。交換留学制度について調べたのも、先生の一言から始まっています。当然、交換留学に申し込むための様々なステップで先生にお世話になることができたのも偶然です。


すべての人が私のように運よく行動の連鎖に入れるわけではありません。留学に興味はありつつ、実際には留学しない人は確かにいます。ただ、その差は「能力の優劣ではない」と思うのです。行動するかしないかの二択が目の前にあるときに、「行動する」という選択を偶然採るかどうか。それだけの差だと思います。


大学2年の8月、「留学してみたら?」と問われた時、なぜあそこで「はい」と答えられたのか、私には明確な答えはありません。むしろ、理由や根拠など無いのだと思っています。一つあるとすれば、サポートすると言ってくれたその人の気持ちを簡単に拒絶するのは違うなと感じたことです。その時点では、留学に対する強烈な熱意や、留学先で達成したい明確な目標、獲得したい能力など持っていませんでした。


私は、この留学体験記を読んだ、留学に興味のある方全員に問いたいと思っています。「明日国際センターに行ってみませんか?」これが中央大学国際センターの留学相談応募フォームのURLです。少し「ヴゥッ」とするくらい質問が多いですが、必ずしも完璧に解答する必要はないと思います。とにかく送信ボタンを押すことが大事です!!


結果的に私は留学した方が良かったと思っています。次回以降、皆さんも「あの時送信ボタン押してよかった!」と思えるように、なぜ私が留学に満足しているのか、アメリカでの体験を交えて記していこうと思います。この留学体験記が皆さんの背中を押すと信じながら書きます!ぜひ、次回以降も読んでいただけると幸いです!


2021年10月24日