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記事2020.08.05

社会学「社会学演習」(『2017年度文学部ガイドブック』より)(天田城介)

※以下、天田城介.2017.「社会学専攻「社会学演習」『2017年度文学部ガイドブック』(2017年発行)をもとに中央大学文学部ホームページに掲載された記事を転載。直接ご覧になりたい場合には以下の文学部ホームページを直接ご覧ください。


天田城介.2017.「社会学専攻「社会学演習」『2017年度文学部ガイドブック』(2017年4月発行)をもとに中央大学文学部ホームページに掲載された記事




◆文学部 社会学専攻「社会学演習」(『2017年度文学部ガイドブック』より)

 天田城介 教授 


◇「年度ごとに学生の関心のあるテーマを設定します」

 社会学演習では、学生個人が関心を持って論文作成に取り組む個人のテーマと、ゼミ生全員が関心を持って取り組める共通テーマの2本立てで進めています。学生の自主性を大事にしているので、私からテーマを決めることはありません。ちなみに2015 年度の個人テーマは「SEALDs で注目を集めた学生運動は突然生まれたものなのか」「3.11 以前の反原発運動はどのような状況だったか」などのようなものがありました。


◇「フィールドワークを行いながら研究を深めます」

 フィールドワークは年に4回程度を想定しています。個人テーマと共通テーマに基づく発表と議論を行いながら、自分たちで企画し、実施します。今後は4~5人のグループで共通テーマによる論文を仕上げることも考えています。自分の関心のある研究はもとより、共通テーマにも取り組むことで視野を広げ、学生同士がお互いの価値観などを再認識することで思考をさらに深めることが期待できます。


◇「社会学は自由と同時に自分の根っこに気付かせてくれる学問」

 ある研究者の言葉を借りれば、社会学とは「翼を与えてくれる学問」です。人は誰でも社会の仕組みのもとで生活し、幸せを感じ、時には悩みを抱いて生きています。その仕組みができた背景や歴史を知ることで、自分の世界の狭さに気付き、悩みが軽くなることもあるでしょう。自分が信じてきた価値観や世界観から一旦身を離し、違った視点から社会や世界を見直すことで、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。それと同時に社会学とは「根を自覚させてくれる学問」です。自分がどのような生き方をしてきたかというところからその人の社会学が生まれます。社会学を学ぶことで「翼」を持つのと同時に「根」を持って生きてほしいと思っています。

この記事を書いた人
天田 城介
Josuke Amada

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